線名札は、主に電気工事や配線工事などに使われているケーブルを識別するためのマーカー的な役割をしています。
名札部分にケーブルの情報などを記入してケーブルに紐で括り、ほかのケーブルと混同してしまうことを防ぎます。線名札が使われる電気工事や配線工事の現場のほとんどが複雑な配線を扱っています。現場で作業を行う場合、1人ではなく複数で作業やメンテナンスを行うことも多く、名札がないと作業に支障をきたしたり、取り間違いを起こす原因となってしまいます。線名札はさまざまなメーカーから販売されています。
電気工事や配線工事はその特性から屋外での作業も多いため、耐久性や耐候性に優れたものが多く販売されているのが特徴です。夜間の作業でもわかりやすいように蛍光塗料で縁が塗られているものや、名札自体が発光するもの、必要な情報を書き込むスペースが容易に消えないように工夫されているものなどがあります。
また、仮止め部が球状となっていて、電線や配線を傷つけないよう工夫されているものや、結束後にリピートして使えるものなど種類が豊富に揃っているので、使用する現場や用途の応じて選ぶことが可能です。線名札の使用方法には、明確な決まりはありません。したがって、電気工事や配線工事をおこなっている業者では、それぞれが独自の使用ルールを作り、運用している場合がほとんどです。線名札は、さまざまな作業やメンテナンスをより正確に効率よく行うために大きく貢献しています。
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